一流メガネフレームは目に見えない所で
数々の厳しい試験を行っております。
一部ですが、紹介します。
引っ張り強度試験
眼鏡に適した材料・部品選定を目的に行う試験です。
腕からバネ蝶番が抜けるかを検査する「抜け強度試験」、
蝶番と腕の剥離を検査する「ロー付け剥離強度試験」等、
様々な引っ張り強度試験があります。
新しい材料(綿材・リム綿等)の加工性もこの試験で確認します。
開閉試験
フレームのフロント部分を固定し腕の開閉試験を行います。
蝶番の形状や種類によって条件は異なりますが、
あがきの耐久性(ネジ緩み等)や左右のばらつきがないかをチェックします。
山変形試験(CE基準)
前枠の変形による広がりをテストします。玉形の片方を固定し、
玉型中心間距離の10%の距離までテンションを掛け(もしくは500gのテンション)
5秒間保持します。除荷20秒後に計測し、
左右の歪みの差がどのくらい出るか算出します。
振り回し耐久試験(CE基準)
ヨロイ、蝶番の変形を検査する試験です。
合口部より腕長さの70%の位置で固定し腕を開いた状態から
更に外側に直径60mmの円を描くように、40回転/分の速さで
500回振り回します。ヨロイに変形個所や破損個所はないか、
あがきは正常かをチェックします。
耐光性試験
プラスチックフレームの変色や劣化、
染顔料の変色をチェックするテストです。
紫外線照射装置の中に200時間放置し、褐色の度合いを見るものです。
衣料の染料向けJIS規格耐光性テストに準じた基準となっています。
アルコールテスト
整髪量等に含まれるアルコールに対する塗料の密着評価の
テストです。mm間隔にクロスカットを入れたフレームを、
アルコールに一定時間浸します。アルコールから取り出して
すぐにセロテープを貼り、塗料がはがれないかをテストします。
パッチテスト
新物質の人体に対するアレルギーの有無を検査します。
プラスチックや、塗料といった新物質を粉砕したものと、
既に安全性が確認されている標準物質を背中に貼り付け、
24時間放置します。その後、パッチを行った皮膚と、健常の皮膚を比較し、
腫れなどがないかをチェックします。このテストは日本産業皮膚衛生協会
(日皮協)の基準に準じて行っています。
寸法安定性試験(CE基準)
炎天下の自動車の中など、生活環境において考えられる過酷な
熱状況下でのフレーム耐久性のテストです。
フレームを55℃±3℃で2時間加熱後、23℃5℃で
2時間放置し、フレームの変形がないかをチェックします
破壊試験
・山のあおり試験(NT合金使用)
・山のひねり試験(NT合金使用)
組み立て後に、設計通りの強度があるかを確認するための試験を行います。
この試験で、ロー離れや切れが起こらないかを確認します。