当店では、業界歴30年のキャリアを持つ店長をはじめ、専門知識豊富な
スタッフがお客様の補聴器ライフを支えます。
函館市内のお客様はもちろん、北斗市や七飯町、森町などからも多くの
お客様にご来店いただいているメガネ・補聴器店です。
前回は補聴器の選び方についての記事を掲載しました。
今回は補聴器の電池についてのお話です。
補聴器には空気電池と呼ばれる電池を使います。
空気電池はプラス極の電極材料に酸素、マイナス極の電極材料に金属を使用した電池です。
電池の一部にシールが貼られており、剥がすと酸素に触れて放電を開始します。一度シールを剥がせば酸素と接触し続けるため、常に使用状態になります。
空気電池の特徴は小さくて軽い、電圧の変化が少ない、そして容量が大きいことです。
補聴器は聞こえ方の安定性が強く求められるので、電圧が安定している空気電池は最適です。
また、補聴器は長時間の使用が前提となるため、大容量の空気電池だと安心して使用できます。
補聴器には様々な機種があり、使用する電池も異なります。全部で4種類あり、これは世界共通です。
青色の電池は高い出力の耳かけタイプなどに使用します。型番は675(PR44)です。
オレンジ色の電池は耳の穴を大きくふさぐフルタイプや耳かけタイプなどに使用します。型番は13(PR48)です。
茶色の電池は耳の穴の入口をふさぐカナルタイプや小型の耳かけタイプなどに使用します。型番は312(PR41)です。
黄色の電池は耳の穴の奥につけるCICタイプに使用します。型番は10A(PR536)です。
補聴器は長時間つける場合が多いため、その分電池の減りも早いです。なので定期的に交換しなくてはいけません。1日に10時間装着すると仮定したときの各電池の持ちは以下のとおりです。
青色・・・約3週間
オレンジ色・・・10~14日
茶色・・・5~8日
黄色・・・3~6日
電池が消耗する期間はあくまでも目安であり、補聴器の種類、使用頻度、使用環境によって変わるため、実際に使用しながら交換の頻度を覚えるといいと思います。
さて、電池は消耗品なのでできれば少しでも長く使いたいですよね。
そこで電池を長持ちさせるコツをいくつか紹介します。
・シールは使用する直前に剥がす
前述したとおり空気電池は酸素に触れることにより放電するのでうっかり剥がしてしまうと勝手に電池が消耗してしまいます。
・乾燥に注意する
空気電池は乾燥に弱く、乾燥すると電池の消耗が早くなります。
逆に補聴器本体は湿気に弱く、乾燥ケースに入れて保管しなければいけません。そのため電池と補聴器は別々に保管することが肝要です。
・使用時は二酸化炭素を避ける
二酸化炭素が多い場所では酸素量が少なくなるため、電池に負荷がかかり消耗が早まります。
二酸化炭素を多く排出してしまうストーブのそばや、車の排気ガスが多い場所などが要注意です。
・低温に注意する
空気電池は気温の低い環境でも消耗が早まります。補聴器を使用している時は体温によって電池の低温状態を回避できるが、睡眠の時間帯などは注意が必要です。常温(5~25度)での保管が望ましいです。
・電池のショートに注意する
空気電池は硬貨や鍵などの金属と接触するとショートする恐れがあります。また、汗が補聴器に流れ込み、電池に触れることでショートする場合も。ショートすると電池の発熱や膨張などを引き起こし、最悪の場合使えなくなってしまいます。電池と金属や汗が接触することのないように注意してください。
また、当店では聴力測定や補聴器貸し出し(2週間程度)も無料で行っているのでまずはお気軽に当店にご相談にいらしてください!
きちんとお話しを伺って対応させていただきたく
事前に来店予約の上、ご来店されるとスムーズです。
>>>来店予約はこちら