こんにちは、オバラメガネです。
オバラメガネは、函館市、北斗市、札幌市、苫小牧市、三笠市、花巻市を中心に展開しているメガネ店です。
メガネ作製技能士の資格を持つスタッフをはじめ、豊富な専門知識でお客様のメガネライフを支えます。
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皆さんは、メガネを掛けていて
よく見えるんだけど、何か眼が疲れる…と感じた事はありませんか?
メガネを掛けているときの疲れ目の理由にはいくつかありますが、大きく2つのことが挙げられます。
疲れるメガネの理由を知るために、まずは目のピントを合わせる仕組みについてご説明します!
最初は、裸眼の正視(目が良い人)の場合から考えましょう。
正視の方は、近くの物を見るときに眼球内部の筋肉に力を入れて緊張状態を作ります。
この筋肉は、毛様体と呼ばれる部分に存在し、水晶体の形状を変える役割を担っています。
眼球内部には水晶体という透明なレンズがあり、レンズで光を屈折させて網膜上に結像させます。近くの物を見る際には、眼球内部の筋肉が収縮して水晶体を丸め、屈折力を強めます。筋肉の収縮によって光の屈折角度が増加し、近くの物の結像点を網膜上に合わせることができます。
逆に、遠くの物を見る場合には眼球内部の筋肉が緩んで水晶体を平坦にし、屈折力を弱めます。これによって光の屈折角度が小さくなり、遠くの物の結像点を網膜上に合わせることができます。
このように、眼球内部の筋肉によって水晶体の形状が調節され、ピントを合わせる仕組みが成り立っています。
上記の仕組みを調節と呼びます。
しかし、眼の調節する力は6歳くらいをピークに年々弱くなっていくと言われています。
調節する力を必要とすればするほど、緊張状態が強くなり眼精疲労の原因となります。
では、これを踏まえた上で、メガネが必要な近視の人で説明します。
近視の人は、遠くの物が見えにくい状態です。
近視は、眼球の形状や屈折力の異常によって引き起こされます。通常、眼球は球体の形状をしており、光が正確に網膜上に結像するように調整されています。
しかし、近視の場合、眼球が前後方向に長く伸びてしまい、光が網膜よりも前で結像してしまうため、遠くの物がぼやけて見えるのです。
近視の人が正しくはっきりとした視界を手に入れるには、メガネを掛けて遠くを見えるようにする必要があるのです
近視の人がメガネを使用する場合、メガネの度数の調整が必要になります。
近視用メガネのレンズは凹面レンズが基本です。凹面レンズによって入射した光を散乱させ、網膜上に正確に結像させるように補正します。
つまり、近視の人にとって、メガネは遠くの物を見る際に光の屈折を適切に調整し、ピントを合わせるための補助的な役割を果たします。
そこで、メガネを作る上で注意する必要があるのは、どこまで見えるようにするのか?です。
見えないより見えた方が良いのは確かですが、ただ遠くが良く見えるのがいいとは限りません。
例えば、家で使用するメガネを作る際に、
視力1.5まで見えるメガネを作った場合。
この場合、必要とされる調節力は大きくなります。
室内で使用するならば、家の中は数m先が壁になりますので、基本的には1.5まで見える必要はないでしょう。
そして、近くの本や新聞、パソコンを見る場合には視力が1.5だと、目はかなりの緊張状態になりますので、目が疲れやすい状態になってしまいます。
つまり、家の中で使用するなら
視力0.8くらいで、調節力をフルに使わなくてもいい度数で作ることが、疲れずに快適に過ごすことのできるメガネということになります。
遠距離
中距離
近距離
と大きくいうと3つの距離感がありますが、それぞれを見るときのシーン、使用する目的に合わせたメガネを作ることで、メガネを着けていて感じる疲れを防ぐことが可能です。
メガネの過矯正とは、実際に必要な度数よりも強い度数になっている状態を指します。
過矯正は主に近視のメガネを使う場合に起こりますが、遠視や乱視でも起こることがあります。
今回は、分かりやすいように近視のメガネの場合で説明します。
実際に過矯正によってどのようなことが起こって眼の疲れや不快感に繋がっているのか、以下のような理由が考えられます。
・過度の屈折力の補正:メガネの度数が実際に必要な度数よりも強くなっている場合、光の屈折が過度に補正されます。強い度数を持つメガネの過度な補正によって、眼球の筋肉が不自然な形で働かざるを得ず、眼の疲労が生じる可能性があります。
・不必要なピント調節:過矯正されたメガネを使用すると、近視の場合は遠くの物を見る際にもピント調節を行う必要があります。頻繁なピント調整を繰り返すことで、眼の筋肉が過度に緊張し、眼精疲労や目の疲れを引き起こすことがあります。
・視力への依存:過矯正されためがねを使用すると、本来の視力よりも明確に見えるため、一時的には良いように感じることがあります。しかし、矯正された強い視力への依存が強まり過ぎるあまりに、眼の筋肉の調節機能が低下する可能性があります。
上記のような過矯正されたメガネによる疲れ目を防ぐには、メガネに対する見え方の正しい知識が必要不可欠になります。
度数の調整は、個々の目の状態に合わせ適切な設定が異なります。
自分の度数が合っているメガネを使用することで、近視の人でも遠くの物をクリアに見ることができるため、必ずしも度数を強くすればよく見える!とは一概に言えないのです。
しっかりと正しい度数のメガネを使用することで、目のピント調節に必要な力や緊張が軽減され、眼精疲労や目の疲れを軽減する効果も期待できます。
しかし、実際には今自分が掛けているメガネが過矯正であるかどうか、自分自身で判断するのは難しいですよね。
仮にメガネを着けている状態で眼が疲れたと感じていても、メガネが良く見えているものだから、メガネのせいとは思わないでしょう。
自分の疲れ目の原因がメガネの過矯正かどうか気になった方は、今着けているメガネが自分に合っている適正度数かどうか検査いたしますのでお気軽にお越しくださいね!
今回は、メガネを着けているときに疲れると感じる2つの理由を大きく挙げてみましたが、
メガネの疲れ目を解消するには、今のメガネが自分にあった度数なのかを確かめてみるところから始めましょう。
ちなみに、目が疲れる原因は他にもあります。
・不同視である(左右の度数に大きな差が有る)
・眼を酷使している
・乱視の強さと処方度数の問題 etc…
といったように、メガネを使っている上で目が疲れる理由は多岐にわたりますので、今お使いのメガネのことで気になることがございましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください!
メガネ全般、眼や見え方のこと、技術的なことはもちろん、似合うフレームのご提案なども専門スタッフに気軽にご相談ください。
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